【特別加入】個人事業主の声優・俳優が労災保険に加入できる制度があります。

サイトへお越しいただきありがとうございます。

秋葉原の社会保険労務士 鈴木翔太郎と申します。

声優・俳優などの芸能従事者は、雇用されず個人事業主として活動することが多いかと思います。

個人事業主は、本来は労災保険は適用されませんが、手続きで加入できる制度があります。

今回は、労災保険の特別加入をご紹介いたします。

【特別加入】個人事業主の声優・俳優が労災保険に加入できる制度があります。

労災保険と言えば、仕事中や通勤中のケガや病気などの際、補償が受けられる国の保険です。

治療費の補償だけでなく、休業中の収入保障など幅広いサービスが受けられます。

労災保険は、本来企業等に雇用される労働者を保護するための制度です。

そのため、個人事業主は加入できないのが原則です。

ところが、一定の業種の個人事業主は手続きをすることで労災に加入することができます。

この制度を労災保険の特別加入と言います。

もともとは、一人親方などに向けた制度でしたが、近年対象の業種が広がっています。

令和3年4月1日から声優・俳優などいわゆる芸能従事者が対象となっています。

厚生労働省 芸能従事者の皆さまへ

演者だけでなく、監督や撮影など製作者も対象となっています。

労災保険の特別加入の手続きをすれば、国の労災保険の補償を受けることができます。

ただし、一般の労災保険とは一部異なる点があります。

特別加入と一般の労災の相違点

特別加入をしても、一般の労災と同様に業務中や通勤中のケガなどの際、補償を受けられます。

ところが、労働者が対象の労災保険と違う点がいくつかあります。

ご自身で手続きが必要です。

一般的な労災保険は、雇用されていれば自動的に加入できているのが基本です。

一方、特別加入は自分で加入手続きをする必要があります。

労働基準監督署へ行けばよいのですか?

手続きは、労働基準監督署で直接することができないのでご注意ください。

特別加入団体という団体を経由して加入手続きをすることになります。

厚生労働省 芸能従事者の皆さまへ

さかのぼって加入ということもできませんので、加入を検討される方はお早目に特別加入団体へご確認いただければと思います。

保険料をご自身で負担します。

労働者が対象の一般的な労災保険は、保険料は全額事業主が負担し、個人の負担はありません。

特別加入をするときは、加入者自身が保険料を負担します。

保険料は一定の範囲内で加入者自身が選択することができます。

保険料が高いほど給付額も上がることになります。

(治療費の負担がゼロになる点は保険料に関わらず同様です)

また、前述の特別加入団体への入会金や年会費等が発生する可能性があります。

詳細は、特別加入団体へご確認をお願いいたします。

まとめ ~社会保険のお手続きは社労士へ~

いかがでしたでしょうか。

個人事業主の声優・俳優の労災加入(特別加入)についてご紹介いたしました。

個人事業主の声優・俳優の労災加入(特別加入)
  • 一定の業種の個人事業主は、手続きにより労災保険に加入できます。(特別加入)
  • 業種は拡大されていて、令和3年4月1日から声優・俳優など芸能従事者も対象です。
  • 同様のサービスを受けられますが、保険料の負担など一部で違いがあります。
特別加入団体を通じて、加入の手続きをします。

個人事業主は雇用される労働者に比べ、公的制度による保護が薄い実態があります。

労災特別加入を検討の際は、ぜひご参考ください。

その他、社会保険・労働保険のお手続きは社会保険労務士ご相談ください。

各種お手続きを代行させていいただきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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